インドネシア・バンカ島の絹糸製伝統布チュアル（6）

同作品は、2007年12月8日までインドネシア文化宮で開催中の『バンカ島チュアル布展』会場で見ることが可能ですが、展示期間中に売れてしまう可能性も否定できません。バンカブリトゥン諸島州(Propinsi Kepulauan Bangka Belitung・略称Babel)は、かつて南スマトラ州の一角だったが、2000年に同州から分離、新たな州となった。主要モチーフはアヒル。しかし、これまでバンカブリトゥンが南スマトラ州の一角であったため、対外的には、バンカ島の布と言うよりも、パレンバンの布として知られてきた。画像のチュアル布は、受賞作品の一つです。織ったのは、州都パンカルピナン在住のSendhiさん、24歳。サイズは、サルンが長さ約115cm（内、腰当部分までの長さは約89cm）、幅は約86cm。スレンダンのサイズは長さが約210cm、幅が約60cm（裏地は付いていません）。2007年4月25日に就任したばかりのエコ・マウラナ・アリ(Eko Maulana Ali)州知事が言う。リマール布は、簡単に言ってしまえば、イカット（絣）とソンケット（縫取り織り）の合体した布。展示会終了後は、同布は地元に戻されます。鉱業で発展を遂げてきた同州も、“南スマトラ州の一角”としてのイメージから脱げ出せないジレンマにとらわれている。Expackで送付し、送料はこちらで負担いたします。インドネシア文化宮ブログサイト：http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/。展示会特別価格です。だが、その名称が物語っているように、まさしく源流はバンカ島のムントックにあった。サルン（腰巻）とスレンダン（肩掛）のセットです。リマール布の中でも特に有名なモチーフが「Kain Limar Muntok」と呼ばれる、バンカ島の西端に位置するムントック（Muntok。イカット部分は、スマトラ島の多くの地域で見られるように、横糸を染めたもの(Ikat Pakan)で、カリマンタン島やNTT（東ヌサトゥンガラ）州の縦糸を染めたもの(Ikat Lungsi)とは異なる。バンカブリトゥン州を象徴する独自文化の発掘が急がれる」と。ビビッドな水色がとてもお洒落です。こうした動きの中、インドネシア文化宮(GBI)は、地元州政府と共催で2007年8月23日、州都のパンカルピナンで、第一回目の『バンカ・ブリトゥン諸島州チュアル布』コンテストを実施しました。今日の西バンカ県の県都）でその昔に生まれた布である。「新州としての独自のアイコンを見つけ出さなければならない。インドネシア・バンカ島の絹糸製伝統布チュアル（6）シンガポールとジャカルタの中間地点、ジャワ海とナトゥナ海の接点に点在する大小の島々。特に絹糸を用いたソンケットは「Kain Limar」と呼称されている。テキスタイル文化面で見た場合、南スマトラ州は、一般的に“ソンケット・パレンバン(Songket Palembang)”と呼ばれる金糸刺繍の縫取織り布で広く知られている。中バンカ県で見つけたチュアル古布のモチーフをヒントに、竹の子、波、花びらなどの模様を散りばめた構図になっています。参考ブログバンカ島チュアル展のお知らせ(Pameran Tenun Cual Bangka Belitung) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_8.htmlインドネシア文化宮GBI=Graha Budaya Indonesia）は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。ソンケット・パレンバン（あるいはリマール布）の“原点”は、かつてバンカ島にあったチュアル(Cual)と呼ばれる布にあると確信するバンカ島の人々の間で、今、“チュアル布”の復活と復権を目指す動きが活発化している。錫と硅砂（ガラスの原材料）の産地として古くから知られるバンカ島とブリトゥン島。生地は絹です。筒型で裏地（赤色）付きです。面積およそ81，700km2（内陸地は約20%の16，400km2）人口は約104万人